ターンアウトするにはどこの筋肉を効果的にストレッチさせるべきか・・・悩みます。
股関節を外旋する目的であるので、股関節がより回りやすいように股関節を外側、内側へとストレッチしてみるのですが、なんとなく違う気もします。
そうなんです。股関節外旋といいつつも股関節外旋筋だけをストレッチしてもターンアウトはやりやすくならないんです。
ではどこの筋肉をストレッチさせるのかというと・・・
前腿・・・四頭筋です!!
前腿の筋肉がターンアウトに影響あるのか・・・大アリです
日本人の姿勢は農耕民族のなごりから来ています。
なので前かがみが得意なんですね。
そうなると前腿重心の生活をしがちなので前腿の筋肉が縮んでいる事が多いです。
ターンアウトは前腿を伸ばして使っていきたいので、縮んでいるとターンアウトはしにくいです。
前腿のストレッチ(伸ばし)をやることによってターンアウトもやりやすくなってくるということです。
では、詳しくみていきましょう!
四頭筋を日常的によく使う
農耕民族
日本人は農耕民族です。田畑作業が主な仕事でした。
西洋人は狩猟民族です。獲物を捕まえるのが主な仕事でした。
ここで使う筋肉が違うんですね。
農耕民族は中腰の姿勢をよくするので、前腿が発達します。
その代わり背中は丸まりやすいです。
狩猟民族は獲物を走って弓で捕まえるので、背中の筋肉、ハムストリングスが発達しています。
主に体の後ろ側がよく使うんですね。
ここでバレエに置き換えてみると、バレエの姿勢は足から頭まで真っ直ぐ1直線なイメージです。
確かに1直線にしないと軸が取れないです。
そうすると農耕民族の姿勢ではバレエは踊れないですね。
背中丸くて、前腿縮んで・・・・。
今や農作業はしていないとはいえ・・・ご先祖の骨格は受け継いでしまっています。
真っ直ぐに使っていると思いきや前腿中心で動いていること多いです。
なので、前腿のストレッチが大事なんですね。
四頭筋の仕組み
前腿をストレッチしたほうが良いということがわかったところで、四頭筋はどこにどうあるのか・・・
目では見えないですがイメージしてストレッチする時にもそのイメージを持ってのばしていきましょう。
付着部分
筋肉は骨に付着するのですが、どこからどこまで(起始、停止)が決まっています。
まずそこの部分の理解があると伸ばす時に集中しやすいです。
(解剖学用語で書くとわかりにくいので私の言葉で書きます)
大腿直筋
始まり(起始):骨盤の前側の出っ張りの部分
終わり(停止):膝のお皿を通って膝したのポコって出てる出っ張り部分
中間広筋
起始:大腿骨(脚の骨)の脚の付け根あたり
停止:膝のお皿を通って膝したのポコって出てる出っ張り部分
内側広筋
起始:大腿骨の内側にべったり
停止:膝のお皿の部分、靭帯から膝したのでっぱり。
外側広筋
起始:大腿骨(脚の骨)の大転子という横に出てるあたり
停止:膝のお皿、靭帯から膝したの出っ張り
四頭筋は全体的に骨盤から脚の前側に付着していることが分かったかと思います。意識的にストレッチさせようとする時はこの前を伸ばすイメージです。
大腿直筋は長い筋肉
上記で見てもらうとわかると思うのですが、大腿直筋は長く2関節筋と呼ばれています。
2関節筋とは関節部分を2個またいでいるということです。
この筋肉は膝と股関節の2個関与してるということです。
ターンアウトする時、膝が伸びていることはもちろんです。
股関節も曲がっていないのが理想です。
ということはこの大腿直筋が縮んでいると・・・
膝、股関節も曲がってしまうということです。
大腿直筋のストレッチ重要ですね。
太ももの筋肉の外側の代表的な筋肉はない
ちょっとここで少し脱線というか話が外れてしまいますが・・・
四頭筋のストレッチが重要なことには変わりないです。
太ももは前は四頭筋、後ろはハムストリングス、内側は内転筋となんとなくそれぞれ位置的にありますよね。
けど外側って?と思います。
(筋肉ご存知の方は大腿筋膜張筋あるよ。と思ってくれていると思いますが・・・)
この外側は四頭筋の中の外側広筋が太ももの横を補っています。
バレエレッスンでよく太ももの真ん中を使わずに内側、外側を使ってと言われるかと思います。
その時外側を使っている筋肉はこの外側広筋です。
(ハムストリングスとお隣同士なのでハムストリングスを使っている感覚もあります。)
なので、バレエレッスンが終わってもストレッチすべきところは前腿・・・四頭筋です。
内側、外側もしっかり伸ばしておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?前腿・・・四頭筋をストレッチさせる。
意外と感じたかたも、やっぱりそうだよねと感じたかたもいらっしゃるかと思います。
四頭筋が凝っていると本当にターンアウトがやりにくいです。
やりにくいと違うところに力を入れてしまうので・・・
余計な凝りを増やしてしまうだけです。
レッスン前と後にストレッチやほぐしをしとくといいと思います。
ストレッチの仕方は色々あるとは思いますが・・・
こんな感じでやってます。
こんなのとか・・・
こんな感じがやりやすいかと思います。