バレエ:前腿使ってはいけないわけではない

『前腿使わない〜』って言われるのですが・・・前腿(四頭筋)は使ってます。

けど使わないってどういうこと?

早速チェックしていきましょう。

四頭筋とは

まずは前腿の筋肉について・・・

前腿の筋肉は膝の伸展(伸ばす)、股関節の屈曲(曲げる)があります。

股関節の屈曲は大腿直筋という筋肉が関与してます。

四頭筋の筋肉
四頭筋の筋肉

大腿直筋がキーポイント

四頭筋の中でも一番長い筋肉、大腿直筋がこの前腿使うな的に言われるところです。

特に、股関節を曲げる時に発揮してしまうこの筋肉。

使ってはいけないわけではないです。ただ・・・これを使って股関節を屈曲してしまうとターンアウトが崩れるんです。

ここからは私の見解です。

この前腿で脚を動かそうとすると、骨盤と股関節の位置関係が崩れると思ってます。

骨盤と股関節は骨盤に対して股関節は真っ直ぐに付いて欲しいんですね。

けど、前腿を使ってしまうと骨盤に大腿骨(脚の骨)が引っ張られて、骨が後ろにはみ出るような感じ(くの字になるイメージです)になるので、そうすると、大腿骨の裏側に付く股関節の外旋筋が働きにくくなるんです。

筋肉って付着部分が遠くなるとそれだけ力を入れないといけなくなるし、力が入りにくいと感じれば力自体入れなくなります。

そうすると、股関節外旋筋の力が抜ければターンアウトが崩れるという事になります。

なので、前腿だけで踏ん張ってほしくないという事です。

では、実際使う時はどうするのか

となると、実際使って良い・・・けどどう使うのがいいのか・・・という事になります。

まず、股関節の屈曲は腸腰筋を使います。

腸腰筋は皆さんもご存知だと思います。お腹を通る筋肉です。

この腸腰筋で股関節を曲げていきます。

ただですね、腸腰筋と大腿直筋は近いんです。お隣さんですので、大腿直筋を使わないで腸腰筋を使うなんて技は難しいです。

イメージは脚が45度以上になってきたら腸腰筋を使う。

あの45度、90度以上を前腿であげようとしても脚は上がらないです。

脚をあげるにはやはり腸腰筋なんですね。

最初の低いところは大腿直筋、そこから腸腰筋と変えていかないといけないんですが、変えるスイッチなど付いていないのでイマイチわかりずらいです。

なので最初から意識は脚の付け根より少し上めを使ってる意識です。

膝の伸展

先程までは股関節の屈曲でした。

次は膝です。

膝も四頭筋が使われています。

膝を伸ばす動作です。

膝を伸ばす動作もドンと四頭筋の真ん中はあまり使って欲しくないです。

先程と同じターンアウトに影響があると思っているから。

では、膝はどう使うのか・・・

前腿の外側と内側の筋肉、外側広筋と内側広筋を使います。(真ん中の中間広筋も使ってますね・・・)

この端の筋肉で膝を伸ばしてます。

これは、どう意識すれば使えるかはなく、外側と内側を使う練習しかないです。

上に持ち上げるようにやってみてください。

膝伸ばし、四頭筋の端を使うメリット

そして、膝伸ばしの時に使う筋肉は外側、内側とお話しました。

その理由?はもちろんターンアウト。

ターンアウトは股関節が外旋して、股関節の外旋筋を使うのですが、

股関節の外旋筋だけではターンアウトにはならないんです。

脚全部が回る意識が欲しいので・・・。

この外側広筋と内側広筋はターンアウトにも使ってます。

ちなみに、股関節外旋するという解剖学的な動きはこの筋肉にはありません。

外側広筋は外側に回すように、内側広筋は内側から伸ばすようにを意識して使っていきます。

必然的にターンアウトで使うという事は膝も伸びていることになります。

あれれ・・・?

膝曲がってると感じたら、ターンアウトの時意識が抜けているかもですね。
ちょっとやってみてくださいね。

まとめ

いかがでしたか?前腿は使ってはいけないわけではなく、使い過ぎはよくないということです。

どうしても前腿に力が入りやすいんですよね。(私的には日本人は農耕民族だからだと思ってます)

無意識に前腿に力入るので、力抜くというのも難しいので、後ろ腿(ハムストリングス)に意識をもっていくのもいいかと思います。

以前、姿勢についてもお話したんですが、日本人は前側(お腹側)を意識して動いてる。意識というか前側重心なんですよね。

少し後ろを意識がいいかもしれないです。

背後にだれかいるような意識で・・・・・。(怖)

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